カテゴリ:トピックス

役に立たないことが書かれているよ。

2011/03/16

なぜドラえもんは歴史を変えているのに、タイムパトロールに捕まらないのか。

答:ドラえもんは歴史を変えていないから

少し考えれば明確な回答が出るはずなのに、何故かきちんと説明できているサイトがないため、ちょっとした気晴らしに書いてみます。

「そもそもドラえもんはのび太の運命を変えるために来ているのに、時空犯罪者を取締るタイムパトロールに捕まるどころか感謝されている」という不自然から浮ぶのが冒頭の疑問です。ただよく考えてください。この不自然さが生まれる、もっと前、根本的な部分での不自然ではありませんか。「ドラえもんを送り出したセワシに犯罪の意識がない」というところです。

いくら自らが困窮に苦しんでいるからといって、犯罪に走ったりするでしょうか。例え悲壮な決意をもって実行したにしても、それを旧式のロボットに託すでしょうか。また、それをのび太に説明する表情も、明らかに必死さはありません。不自然です。

この不自然さを説明するには、3つの方法があります。第一の方法は「セワシは時空犯罪に問われない立場にある」という推測です。実はタイムパトロールの幹部であるとか、そういった説明ですが……正直苦しいのではないでしょうか。「ドラえもんが捕まらない」という結果を元に答えを作っている気がします。

第二の方法は、「実はドラえもんが来るというところまで歴史に折りこまれている」という説明です。ドラえもんの開発者は実はのび太自身、だとかのループ理論ですね。有名な創作最終回もこれです。ただこれ……最初のスタートがどこにあるのか、という疑問が出てきてしまいます。今後歴史を維持するために、セワシはドラえもんを送らなければならないのでしょうか。ドラえもんは無限の時の輪の中で永久にのび太の世話をしなければならないのでしょうか。これはこれで、永遠に年を取らない漫画の設定に合ってる気がしないでもないですが(笑、でも、腑に落ちない部分はあるんじゃないでしょうか。

ここで、第三の方法が出てきます。これは第一と第二を合わせたような部分があるのですが……「セワシの未来では、時空犯罪という概念がない」という説明です。これは1話におけるセワシの説明からも推測できます。のび太にタイムパラドックスによりセワシ自身が生まれてこない可能性を聞かれたとき「東京から大阪に行くのに、新幹線・車・バス・飛行機いろんな方法があるが、方角さえ合っていれば最終的には目的地には着く。それと同じように自分も必ず生まれてくる」と説明を行なっています。これ、ようするに「大きな視点で見れば、歴史が変わることはありえない」と言っているわけです。

もしこのセワシの説明が未来人の一般的感覚であったとするならば……歴史を変えることは犯罪になりえるでしょうか? 答えは否。歴史は変わりえないとの結論なのだから、犯罪と規定される理由がありません。よって、セワシのいる未来では、時空犯罪という概念が存在せず、タイムパトロールもいないのです。

いやいや、タイムパトロール出てきてるやん、と言うまえに、この先をもう少し考えてみてください。

こうしてセワシは見事ドラえもんを送りこみ、歴史改竄はまんまと成功します。そうしたとき、未来の住人はなにを思うでしょうか。自らが改竄の成果であるがゆえに、これ以上の改竄を阻止しようと動くのではないでしょうか。のび太がそう考えるかどうかは微妙ですが、静とのび太の子供は確実にそう思うはずです。歴史改竄によって自身が生まれたということは、逆に言えば歴史改竄によって自身が生まれなくなることがありえます。となれば、歴史改竄を断固として阻止するでしょう。

そう、タイムパトロールは、ドラえもんによる歴史改竄が成功した未来から送りこまれていたのです。その任務はドラえもんによる歴史を維持すること、すなわち歴史改竄を阻止することとなります。

以上より、「なぜドラえもんは歴史を変えているのに、タイムパトロールに捕まらないのか」に対する私の回答は、「タイムパトロールから見れば、ドラえもんは歴史を変えていないから」です。

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書いた日: 2011/03/16 22:19 カテゴリ:topic

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作成:スラマイマラス
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