とりあえずまだ読んでないひとはこの先読まずにとっとと最終話読んできなさい。
まず、前回のとき「これが最終話?」とか書いてごめんなさい。ここまで完璧な最終話が来るとは…。
前回のフリから、もしかして変身世界と同じようなオチになるのかと思いきや…良い意味で期待を裏切られました。あの「世界中継」より、20歩ぐらい進んだ最終話だと思います。「人間は死んで完成する」とかどっかの確率越えまくってるギャンブラーが言ってましたが、なんというか、それを体現した最終回かなとか。完結して完成。
しかし真壁くんは実にいいキャラだと再認識。彼の物語はあってもいいような気がする。アリスの魔法で変身世界に吹きとばされるとか(笑。でもどんな状況下に置かれても平然としてそうだけど。あと高橋くんも成長したんだなぁ…。変態っぷりが。ヨルダさんはだめだ、そっちへいっちゃだめだぁ!!
なんだかんだ、モノリスも良かった。結局この物語の中で直接的に一番ヒドい目に合わされたひとな気がするんだけど、最後に一番心配してくれたのは彼女な気がする。そりゃスポンサーの意向も大きかったんだろうけど、プロデューサーを説き伏せたのはモノリスなんじゃないかなぁ。それになんにもない歌を早く覚えたのも、きっと…。音階もなんにもない歌なんて、音楽を知ってる人間からは逆に難しいと思うはずなのに…。まあ、センスはあったんだろうけど。
しかし結局、魔法の歌はなんだったのだろう。モノリスの言ったとおり、そこにはなにもないのだとしたら。歌自体には意味がないのだとしたら。そして魔力とはなんだったのだろう。
…それはきっと心だ。心を食べるサキュバスだから、心の歌が意味を持ち、魔法として発動する。きっとそんな気がする。
そしてついにサキュバスから春になり、ありすはサキュバスとは違うサキュバスアリスになり、物語は終わる。なにも心配するところがない、これ以上ない、いい終わりな気がする。きっとやっていけるだろう、この二人は。職業サキュバスと職業ニートで。
あー、しかし。ここまで完成されちゃうとSの血が重箱のスミを突きたくなる。5話で出てきた気持ちの名前は結局なんだったのか、とか。どっかで出てきてましたっけ…? 僕が忘れてるだけ? っていうかまあ、言わんでもわかるけど。きっとそれはオレンジ味かなぁ。つかこの味で地味にフルーツが好きな理由が説明されてるのか(笑
というかある意味サキュバスよりつらくないか、サキュバスアリスは。もしかすると、エロでなくお笑いを鍛える必要があるぞ!! 大丈夫なのか!!
- oniki:うちのサイトの雑記にも書きましたが、一応こっちにも。最後まで読んでくれてありがとうございました。そして人をやる気にさせる感想ありがとうございました。いつも深くまで読んでくれてるなーと、こりゃあこっちも頑張らねばと思ってました。ありがとー!
- 管理人:僕なんかの感想が少しでも役に立てたのなら、こんな光栄なことはありません。というかもう、ホント、いい物語をありがとうございました。最初から最後まで、やさしい物語だったと思います。次回作、のんびり待ちますよー。
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書いた日: 2008/12/14 21:52 カテゴリ:感想 » oniki