カテゴリ:日常とか。

日常のだらだらした風景

2010/01/13

脆弱性が修正されたAdobe Readerリリース・Windowsの重要な更新リリース

というわけで、ようやくadobeの脆弱性修正版が出ました。adobeリーダの更新からどぞ。またWindowsの更新も今回は非常にヤバい種類の脆弱性です。こちらにわかりやすい解説があるので是非読んでぞっとしてください。

しかしガンブラー亜種はまったく治まりそうな気配がありませんね……。三井住友カードHPも改ざん被害やらも出てきました。「エロサイトにアクセスしなければ大丈夫」なんて神話はとうの昔に崩壊しているので注意。

で、もう少し調べてみたのですが、どうやら現在、非常に多くのWeb改竄系ウイルスが同時に流行しているようで、それら全てをひっくるめてガンブラーと呼んでいるとのこと。そのあたりはSo-Netのセキュリティ記事が詳しいです。

あとは対策方法もここがわかりやすいかと思われます。

しかしながら、ここまでやったとしても確実とは誰も言えないのがこの世界。というかつい最近、職場のPCにてWeb閲覧しただけでSecurity Toolというウイルス(のようなもの)に感染してしまいました。職場のモノなので当然そういった対策はされていたはずですし、対策ソフトであるウイルスバスターもちゃんと入っていました。……自動スキャンしはじめると糞重くなるくせに使えなさすぎだ……。

という実例が示すとおり、セキュリティソフトを入れていたとしても絶対はありません。また、最新版ソフトを使っていたとしても、今回のAdobeのように未修正の間に脆弱性を突かれてしまいます。結局出来ることと言えば感染の確率を0に近づけることまでで、0にはならないのです。と、書くと対策自体やる気にならなくなりそうですが……。しかし対策をしていないとあっという間にウイルス感染するのが今の状況です。

そもそもここまでウイルスが流行するのはWindows自体にも問題があるのです。LinuxなどUnix系のOSは普段はシステムの重要部分の変更が出来ないUser権限で利用し、いざというときだけ管理者権限を使うのが一般的なのですが、それに対しWindowsは常に管理者権限(Administrator)で利用するのが一般的になってしまっています。これが非常にマズいのです。

管理者権限は万能権限。Windowsの全てを操作することが出来ます。そしてそのユーザーが実行したプログラムは管理者権限を持ちますから、システムを壊すも改竄するも全てをいじり放題。このため、Windowsであればなんらかの方法でプログラムを実行させるだけで、簡単に陥落してしまいます。

しかし管理者権限でなければWindowsは鬼のように使いづらい。そこは以前から指摘されていたため、Vistaでようやく対策が取られはじめ、7にも引きつがれています。その点でも出来るだけ新しいモノを使うという法則は生きているのです。ただ、XPでも普段はUser権限で使い、必要なときだけ管理者権限に一時的になる、といった運用は可能です。これはそこらのウイルス対策ソフトよりも強力なウイルス対策になりえます。

他にもWindowsの設計上、制度上のマズいがゆえに、ウイルス感染しやすくなっている部分があります。興味がある方はなぜLinuxサーバはアンチウィルスが不要なのか?に綺麗にまとまっています。

Windowsはどうしてもセキュリティ・ウイルスに弱い。Vistaや7にアップデートすれば多少の改善はするが、お金がかかるし、PC自体も変えなければならない可能性がある……。そこで登場するのが「Linuxを使う」という選択です。

Linuxが難しかったのは昔の話。今はかなり簡単になってきています。あとLinuxの欠点として「新しいハードへの対応が遅い」というものがありますが、XP時代に出ていたハードは現時点でだいたい対応が完了したという状況です。まだ使える古いPCを捨てて7を買うぐらいなら、そのPCのままLinuxにしてみませんか?

もちろん欠点もあります。大きなものとしては「市販ソフトが動かない」というところでしょう。atokならatok X3がありますが、Windows用のソフトは基本、動きません。コミスタは頑張ったひとがいるようですがなんかちょっと違うという感じになったようです。手元でも体験版を試してみましたが上のアイコンの色が編だったり、メニューをいじっていると少しずつ右下に移動したり、あと筆圧感知も動いてない? まあVirtualBox上で動かすのがラクそうです。

ちなみにLinuxのお絵描きソフトとしてはgimpというものがあります。もちろん無料。Windows版もあります。使ってみればわかりますが、使いづらいです……。まあPixivで環境GIMPって方たまーに見るのでイラストは慣れれば大丈夫でしょうが、漫画は……。

ただそれを差し引いてもLinuxは良いのです。「ずっと無料で、今のPCを壊れるまで、今のままで使い続けることが出来る」というのは想像以上に良いものですよ。Vistaや7へのアップデートに共なう操作感の違いに戸惑うことなく、セキュリティに惑わされることなく、それでいて使いやすいのですから。

まあ興味があるならこちらからダウンロード出来ます。手軽に試すならRemixCDイメージ(ISOへの直リンク)をダウンロードして、それをCDへ焼き(ファイルとして焼くのでなくイメージとして焼いてください。操作方法はソフトによって違うので……)、そのCDを入れたままPC再起動すれば、恐らくこの画面が出ますので、「コンピュータに変更を加えないでUbuntuを使ってみる」を選択すれば、もう使えます。使いかたはWindowsのスタートボタンに当たるものが左上の「アプリケーション」になることさえわかっているば、あとはなんとなくでなんとか。Webやメールを見るだけならこれで全然困らないことがわかるかと思います。気にいったときは改めてインストールすれば大丈夫です。


  1. 管理人:やっぱりあんまり面白い記事じゃないなぁ……
  2. :ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 「スラ娘を探していたらセキュリティ談義に引き込まれてLinuxをお薦めされた」 何を言ってるのかわからねーと思うが(ry
  3. 管理人:ほんとになにが起きたんでしょう(笑
  4. かくに:今更ながら細部までありがとうございました。セキュリティについては構造上相当に有効なのでしょうがWinの市販ソフトが基本動かないのが難しいところ。Linuxへの敷居はまだまだ高そうです。しかしこのままXPでいるのもマズい状況…困った話です
  5. 管理人:あんま良い記事にならず申し訳ないです。「市販ソフトなんていらないだろ!」と大声で叫べるほど良質なお絵描きソフトがあれば良いのですが、そうではないのが痛いところです。それ以外はわりとなんとかなっちゃうんですけどね

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書いた日: 2010/01/13 23:45 カテゴリ:日常


作成:スラマイマラス
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