カテゴリ:日常とか。

日常のだらだらした風景

2007/09/03

「理想のスライム」のメモ。

スライム娘にあらず。

コンタクト

ターゲット(女性に限る)に対し自在に変化する粘体を利用した強烈な快感を与え、それと同時に共生を誘う。

同意すると第一段階へ移行。

同意しない場合は開放し、これ以上の危害は加えない。

しかし快楽の味を覚えてしまったターゲットは、近い内に戻ってくることが多い。

第一段階

身体に粘体を纏わりつかせたような姿。

一部の神経がスライムと接続され自身の一部のように扱える。

ただし繊細な動作は出来ない。自在に伸びる舌といった程度であり、本を持つことは出来るがページをめくることはできなかったり、箱を持っても開けることは出来ない。もちろんチェリーの茎を結ぶことも出来ない。

さらにスライムを使って有機物を溶かし同化されれば、操るスライムの量を増やすことが出来る。

この行為は強烈な快感を宿主に与える。

宿主はこの変化に「便利な腕が増えた」程度の認識しかせず、粘体を纏わりつかせることにも不自然さは感じない。 (身体の一部なのだから当然)

スライムに対してはむしろ感謝する。が、この段階では大規模な意識変化、洗脳等は行われない。

ある程度体積が増えたスライムは宿主に対しさらなる共生をすればもっと自在に使えるようになると誘う。

同意した時点で第二段階へ。 同意しなければこの段階から先へは進まない。

第二段階

血液が徐々にスライムへと置換されてゆくようになり、心臓などの主要な機関がそれに適した形へと改造されはじめる。

小さな傷は血中に含まれるスライムが同化することにより直ぐに完治するようになる。

痛覚を感じる必要がなくなるため、少しずつ痛みに対して鈍くなり、痛覚神経も退化しはじめる。

赤い血液が置換されることにより、肌の色が徐々にスライムの色へと変化する。

脳へと侵入したスライムにより、よりダイレクトな感覚共有が行われる。

これによりスライムを非常に機敏かつ繊細、指先以上の器用さで動かすことが出来るようになる。

さらに脳がスライムに侵されることで意思の侵食も行なわれ、スライムの目的である「増殖」「融合」を達成することが宿主の喜びになってゆく。

また小さな傷をすぐに直してくれることもあり、自身の内にスライムが在るという事象に安心を感じるようになる。

さらに交友の最高の形が「融合」であると認識しはじめる。

ゆえに第一段階で強烈な快感を味わった交際者などは、ここで手痛いしっぺ返しを喰らうことが多い。

が、強い意思を持った者がスライム化した場合、その意思がスライムの中、しいては宿主の中に残留することがある。

全身の血液が完全にスライムに置換されるか、宿主の生命に関わるほどの大怪我を負うことで第三段階へと移行する。

第三段階

非常に強力な再生能力を得る。

身体の2/3が吹っ飛ぶような怪我でさえ瞬時にスライムにより再生する。

頭脳等への攻撃も致命傷にはならず弱点はほぼ存在しない。

さらに自らが持つ不死性を完全に自覚しており、弓が飛びかう戦場をすっぱだかで歩くなど、非常に無茶な行動も平気で取る。

痛覚も完全に消えており、必要があれば身体の一部を自ら切断しそこからスライムを噴出するなどの芸当も見せる。

基本的に無敵なため自らの欲望に非常に忠実。かつ欲望の達成を最優先項目とする。

その欲望はスライムの意思である「増殖」「融合」「共生」が色濃く反映されているが、基本的には宿主の性格がベースになっている。

例えばやさしい性格であった場合には死を望む人間を融合によって救うとか、支配欲の強い人間は全てを融合することを望むなど。

その行動原理から敵を作る場合も多いが、不死身の身体に恐れる物はない為どんどんと突き進んでゆく。

この時点で人間とは完全に駆け離れた存在と化しているが、宿主は「特殊な技能を持った人間」であると認識している。

しかし身体の再生はスライムとの置換によって行われているため、だんだん人間であるときに持っていた部分が減ることになる。

それは自らの人間性を削る行為と同義であり、再生を繰り返すたびに人としての魂が削れてゆく。

そしてついに全ての細胞がスライムと置換されたとき、寄生関係は逆転し、もはや人間では無いとの自覚を強制的に迫られることになる。

こうなるとほとんどのケースでスライムとしての自分を受けいれることが出来ず、暴走後に自己崩壊する。

崩壊後のスライムは新たな核(宿主)を求めて彷徨うことになる。

寄生関係が逆転する前に(または逆転した直後に)、もはや人ではないと自覚し、それを受け入れることが出来た時、最終段階へと移行する。

人外となった自分を受け入れることは通常出来ることではない。そのため最終段階に至るのは非常にレアなケースである。

最終段階

全身がスライムで構成される普通のスライム娘。

元になったスライムと人間の間で完全な人格統合が行われており、人外であるとの確固たる自覚を保持している。

基本的には元々の人の形を取っているが、それにこだわってはいない。

完全な液状化など必要とあらば自在に形状を変化させることが出来る。

他、スライムの持つ能力を最大限に使うことが出来る。

自らの一部を他者に潜ませ、神経のハイジャックをしたり、記憶を読みとったり。

あるいは他者を自らの内に取りこんだり、同族化させたり。

単純な共生法しか知らなかったスライムに知能が加わり、もはやなんでもアリとなっている。

補足

第一段階までならほとんど害はないため、モンスター娘さんたちの間では身体の欠損が生じた場合の対処法として、一部に広まっている。

ゆえにスライムを纏わりつかせたラミアさんやアラクネさんを見ることがあるかもしれない。

人間でも、ある未開地域の民族の間で便利な道具として積極的な共生を行っていたが、モンスターと間違えた文明人に虐殺の対象とされてしまった。

直後、その地域は凶暴なスライム娘の巣と化し、文明人は壊滅的な打撃を負い撤退。以後、そこを侵入してはならない土地とした。

自身の土地を獲得したスライム娘たちは、そこで独自の文明を築いているらしい。


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書いた日: 2007/09/03 23:31 カテゴリ:日常


作成:スラマイマラス
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